猫との対話#10|他人と比較しなくなる方法。

猫との対話#10|他人と比較しなくなる方法。

他人と比較してしまう。

猫「久しぶりだね。」

あなた「うん、久しぶり!今日はちょっと相談があるんだ。」

猫「猫の手も借りたいんだね。」

あなた「『どうしても周りと比べて、周りが気になっちゃう』っていう相談なんだ。」

猫「例えばどういう時に?」

あなた「そうだなぁ、例えば会社で言うと、同期が先に出世したり、大事なプロジェクトのメンバーに選ばれたり。学生時代の友達が出世したっていう話とか、家や車を買ったという話を聞いても気になるね。」

猫「なるほど。身近な人と比べてしまうわけだね。見ず知らずの人とは比べないのかい?」

あなた「比べちゃうね。雑誌なんかで、『業種別給与ランキング』とか『年代別の平均所得・貯蓄』とかが載っていて、他社はどうなんだろ〜とか同年代はいくら位もらってるんだろ〜とか凄く気になる。最近で言えば、近い将来ロボットに取られちゃう仕事みたいな発表を見て、『うわ〜自分の仕事はどうなんだろう』って凄く気になったよ。」

猫「色々比べる対象がいるようだね。SNSなんかでも、色んな人の色んな情報が洪水のように流れてくるから、比べる対象には事欠かないだろうね。」

あなた「そうだね。もちろん、友人が上手くいったら嬉しいんだけど、『それに比べて自分はどうなの?』っていうのが頭をよぎってしまうんだ。

人には合うやり方がある。

猫「それでキミは、どういう対処をしてきたんだい?」

あなた「『人と比べない』みたいな本は何冊か読んだよ。」

猫「どうだった?」

あなた「『自分に無いものではなく、有るものに目を向けて今に感謝しましょう』みたいなことがよく書いてあって、一生懸命そういう風に考えようとしたんだ。確かに、こうやって健康でいられるし、衣食住も確保されているし、仕事だってあるし、友達だっている。楽しいことだってある。だから、『有るもの』に目を向ければ、たくさん見つかるんだ。」

猫「そうだね。」

あなた「そうやって目を向けると、感謝の気持ちは湧いてくるし、贅沢言っちゃいけないよなって本当に思う。だけど…」

猫「だけど?」

あなた「やっぱり比べちゃう。そういう考え方を知って以前よりマシにはなったし、うまく心がついていくこともあるんだよ。でも比べちゃう時があるんだ。本当、ダメだよね…。」

猫「人間は、すぐそうやって『ダメだ』とか『悪い』と自分を評価して、責めるね。そして、『ダメな自分』を押し殺そうとする。」

あなた「うん…」

猫「世の中には、たくさんの考え方がある。でも、万人に合う考え方は、ない。正確に言うと、根本的に言っていることは同じでも、表現の仕方や『誰が言うか』によって合う・合わないは当然ある。もし万人に合う考え方があるなら、義務教育の教科書に載るだろうし、世の中にこんなに多くの本やセミナーが溢れることはない。」

あなた「そうなんだ。」

猫「そうさ。ある成功者がAという考え方を提唱したとする。それを実践してうまくいかない人は、『たまたまあの考え方が合わなかったんだな』ではなく、『あんな凄い人が言ってた考え方に馴染めない自分はダメだ』と思うわけさ。それは、似合わない服を着て、『この服が似合わない自分はダメだ』と言っているのと同じさ。自分を服に合わせるんじゃない。自分に合う服を探すべきだ。」

あなた「なるほど。うん、確かに。服を着ていないのに服に例えるのがまた凄いね。じゃあ、『今に感謝する』みたいな考え方が合わないなら、どんな考え方があるの?」

猫「さっき言ったとおり、万人に合う考え方はないが、一つ紹介しようか。」

あなた「お願いします!」

人と比べてしまう本当の理由。

猫「キミは、どうしてしきりに他の人と比べるんだと思う?」

あなた「う〜ん。なんでだろう。」

猫「大きな理由は、『自分はこれで良い』と安心するためさ。人は多かれ少なかれ、自分の生き方・持っているもの・就いている仕事に不安を抱えている。『これで良いだろうか?』『こっちの方向で合ってるのだろうか?』という不安さ。でも、『これで良いかどうか』は、自分だけを見てもわからない。だから、比較するのさ。自分の中に基準がないから、他の人を見ることで価値を図るわけだね。キミの身長が高いのか、低いのかは、他の人がいないと分からないのと同じだよ。」

あなた「言われてみると確かにそうだね。」

猫「もちろん人間の価値に優劣は無いが、例えば失脚した人、失敗した人なんかを見て、安心することはあるだろう?表舞台から消えた芸能人の今を追うみたいな番組で、見事に落ちぶれていると正直ホッとするだろ?」

あなた「ある…ね。自分で、性格悪いなと思うけど。」

猫「でもそれは仕方ないことさ。『あんなに売れてた芸能人でも、今はこうなんだ。やっぱり真面目にコツコツ生きるほうが良いんだな』って安心できるからね。もちろんそれは自分に都合よく解釈しているだけなんだが。ああいう番組が流行るのは、それだけ安心したい人が多いからさ。

でも、自分の人生が『これで良いかどうか』というのを、人と比べて決めるっていうのは滑稽な話じゃないかい?

人より年収が高いから良い、人より良い車に乗っているから良い、人より海外旅行に行っているから良い、人より良い物を持っているから良い。それで自分の人生が良いと言えるかい?一時的にそれで満足しても、また別の比較対象が現れるよ。そうなると、ありとあらゆる分野で世界一に居続けなければならない。そんなことはありえないけどね。

ある人を見て、『自分より上だ』と不安になる。別の人を見て、『自分より下だ』と安心する。これを永遠に繰り返しても、心が休まる日は来ない。なぜなら、比べる対象は無限にあるからだ。特にSNSなんか、皆良い部分を上げるからね。」

人と比べないための2つの方法。

あなた「じゃあ、どうすればいいの?比べないほうが良いって言われても比べちゃうんだよ。」

猫「まずは、『比べちゃダメだ』と思うことを止めると良いよ。『鰹節のことだけは考えちゃダメだ』と言われると、余計に考えてしまう。なぜなら、頭から排除しようとすること自体が、考えているということだからだよ。ダメだと言われると余計にやりたくなるのも同じことさ。今ボクは、無性に鰹節をかじりたくなっている。」

あなた「なるほど。袋とじにされると、余計見たくなるよね。まず、『比べちゃダメだ』と思うことを止める。次は?」

猫「次は、『別のことを考える』ということだよ。『比べちゃダメだ』ということを止めても、またこれまでの癖で、比べる方向に意識がいくんだ。人間は常に何かを考えようとするからね。そうならないために、今まで比べることに使っていた意識を、別のことに向けるんだ。

水の入ったグラスで例えるよ。今まで入っていた『人と比べる』という水を一旦捨てる。今度は空になったグラスに、別のものを入れるってわけさ。そうしないと、また『人と比べる』という水が入ってくるからね。」

あなた「別のことに意識を向けるって、どういうこと?」

猫「『自分の人生の目的に沿って生きる』ということさ。

あなた「人生の目的って、以前話してくれたあれだね。」

猫「そう。今まで、人と比べることで『これで良い』と思おうとしていたわけさ。そうではなく、比べるまでもなく『これで良い』という人生を送る。そのために、人生の目的を発見し、それに沿って生きる。それに意識を向ければ良い。

人生の目的に沿って生きるということは、深い幸せを与えてくれる生き方だ。だから、他者と比較する必要がなくなる。

これは、他の人を犠牲にして、自分だけが得をしようとする人生とは違うよ。人生の目的には必ず、人に対する影響、つまりfor youが入っているから。」

あなた「なるほど。人生の目的に沿って生きるのはワガママじゃないんだね。」

猫「念のため言っておくけど、他人と比較しないということと、他人に無関心ということは違うよ。他人に関心を持つことは大事だ。それに、市場を見極めたり、他の人の活躍を見て刺激を受けることも大事だ。大切なのは、人がどうであろうと、それに振り回されないということだ。人には人の人生があり、キミにはキミの人生がある。人に振り回されて、他人の人生を生きてはいけない。

行動しなければ何も変わらない。

あなた「人生の目的を発見し、それに沿って生きる、か…。見つかるのかな。」

猫「何もせずに突然見つかる可能性は極めて低いね。それを見つけるために、キミの時間・労力・お金を投資しなければならない。人生の目的は、既にキミの中にある。必ずだ。

世界はシンプルだ。動けば動いた分だけ、何かが起こる。動かなければ、何も起きない。そこに良い悪いはなく、ただ『そうである』という自然の摂理だ。小指をぶつければ痛い。走れば息が上がる。それと全く同じことだ。

1ヶ月後に見つかるかもしれないし、10年掛かるかもしれない。でもきっと、それを探す過程自体が素晴らしい人生のワンシーンになる。そして人生の目的を探すことそれ自体が、既に、自分の人生に意識を向けていることになる。だから、徐々に人と比べることも減っていくだろう。

実はこの生き方こそが、キミがうまくいかないと言っていた『有るものに目を向ける』、『今に感謝する』という生き方にも通じてくる。真理と言われるものは、得てしてそういうものだ。ドアが違うだけで、部屋は同じってことさ。」

あなた「なるほど。ちょっと今までの考え方と違いすぎてすぐには消化できないけど、自分なりに考えてみるよ。」

猫「ぜひ考えてみてくれ。でも、考えるだけじゃダメだ。小さくても行動することさ。」

あなた「久しぶりに話せて良かった。また会いに来てもいい?」

猫「もちろんさ。キミが必要としてくれるなら、ボクはいつでもここにいる。それが僕の人生の目的に沿った生き方だからね。」

今日のまとめ

・人それぞれ合う考え方・合わない考え方がある。

・人と比べる大きな理由は、『自分はこれで良い』と安心するため。

・しかし、比べる対象は無限にあるから、比べ続ける限り心は休まらない。

・人と比べなくなるには、『比べちゃダメだ』と思うことを、まず止める。

・次に、別のことを考える。具体的には、『自分の人生の目的に沿って生きる』ということに意識を向ける。

・人生の目的は既にあなたの中にあるが、それを発見し、それに沿って生きるには、あなたの時間・労力・お金を投資しなければならない。

・人生の目的を探すことそれ自体が、既に、自分の人生に意識を向けていることになる。だから、徐々に人と比べることも減っていく。

過去の「猫との対話」はこちら。

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著者名「新井玲央奈 」(弁護士/プロコーチ/セミナー主催者)

勉強も部活も成果が出なかった落ちこぼれから一念発起し、2006年司法試験合格。
夢であった弁護士になったが「悪くない毎日」に悩み、本を漁り読み、メンターから直接指導も受ける。2013年に人生の目的を発見して以来、「意識と行動で人生は好転する!」という信念のもと、約4年で85回以上のセミナー・講演を開催、2015年からはプロコーチとして活動。
2015年1月に独立し、現在パラレルワーカーとして働いている。

ブログ「意識と行動で人生は好転する!」を運営。