弁護士

【修習生向け】就活でオススメな4つの情報収集(失敗談有り)

司法試験に合格した喜びも束の間、弁護士になる方には「就職活動」が待っています。

修習前に内定をもらう方もいますが、

・ちゃんと就職できるだろうか?

・どんな事務所を選べば良いんだろうか?

こうした不安をお持ちの方も、たくさんいると思います。

SNSやブログで色んな情報を目にするので、余計に不安になるかもしれません。

僕は2007年に弁護士登録した、60期の弁護士です。

丸7年京都市内の法律事務所に勤務し、2015年に独立して今に至ります。

僕には、就活で「失敗したなぁ」と思うことがあります(就活自体が失敗だったわけじゃなく、「これをすれば良かった」という失敗)。

また、弁護士歴も長くなってきたので、色んな話を見聞きしてきました。

そこで今回は、修習生向けに、就活でオススメしたい「4つの情報収集」についてお話しします!

長文になりますが、とても大事なことだと思っています!

就活失敗談

僕は、第1回新司法試験の合格者です。

法曹人口が増えて「就職難」と言われており、同期の間でも不安の声が多かったです。

しかも僕は、東大や京大でもなければ、上位合格者でもなければ、弁護士とのコネクション・社会人経験・目立った特徴や強みもありませんでした。

さらに京都へ就職希望なのに、名古屋修習。

京都の採用情報もほとんどなく、事務所訪問すら難しい状況でした…。

おまけに自分に自信がなく、周りと比較して不安になってしまうタイプ。

正直、「ちゃんと就職できるかな…」という不安が大きかったです。

結果的には無事に就職できたわけですが、「失敗したなぁ」と思うことがあります。

それは、「焦りすぎて、情報収集が足りなかった」ということです。

情報収集には、4つあると思います。そして僕は、全て足りていませんでした…。

4つの情報収集がオススメ!

①弁護士業界のこと

②自分自身のこと

③色んな求人情報

④就職先の評判

①弁護士業界のこと

僕は弁護士業界のことを、知らなすぎました。

受験時代は勉強で手一杯で、正直「弁護士になりさえすれば幸せになれる」と盲信してました…。

しかし同じ「弁護士」という職業でも、取扱分野・所属弁護士の個性・規模・待遇など、事務所によって全然違います。

例えば数百人の弁護士が所属して、上場企業の顧問弁護士を務める事務所もあれば、弁護士一人の「マチ弁」まで様々。

どの道に進むにせよ、一旦は「こういう選択肢があるんだ」という情報収集はした方が良いです。

特に今なら、ネット上にかなり情報があります。

②自分自身のこと

弁護士業界のことが分かっても、「じゃあ自分はどうしたいの?」というのは別の話。

東京の大手に就職したい人もいれば、地方の小規模事務所に就職したい人もいます。

力を入れたい分野も、どういう人と働きたいかも、どういう待遇を求めるかも違います。

ですから就活する上で、

・どんな事件に力を入れたいのか

・どんな事務所に就職したいのか

・どんなことを重視したいのか

・どんな人生を送りたいのか

こんな風に、自分自身に対する情報収集(自分自身と向き合うこと)も大事です。

③色んな求人情報

求人情報を調べるというのは、当たり前です。

ただここで意識して頂きたいのは、「色んな」求人情報を調べるということ。

条件を絞りすぎると、ヒットする情報は少なくなり、視野も狭まります。

でも色々見ていると、「こんな事務所があるんだ」「こんなに条件って違うんだ」といったことが分かってきます。

選球眼を養う意味、そして自分の理想像を固める意味でも、色んな求人情報に目を通すのがオススメです。

例えば音楽でも、いきなり好きなアーティストに出会うことは難しいです。

そこで色んな音楽を聞いていく内に、自分の好みが分かってきて、好きなアーティストに出会う精度が上がってきます。これと同じです。

僕の修習当時は、求人情報を手に入れるのも一苦労でした。

でも今は、色んなサイトで情報を得られます。

ただ色んなサイトを見すぎると、処理するのも大変。

今僕が修習生なら、2,3個登録して、色んな求人情報を見ると思います。

参考までに、リサーチしていて、割と多く紹介されていた求人サイトをご紹介します。

これは定番中の定番。日本弁護士連合会が運営するサイトです。

特に解説しなくても、ご覧になっている方が大半だと思います。

ご存知「弁護士ドットコム」が運営するサイトです。

転職がメインなので、修習生向けは少ないですが、「司法試験合格者司法修習生」という検索条件もあります。

画像出典:弁護士ドットコムキャリア

「キャリア・市場について無料相談」は、修習生でも申し込めます。

僕が今修習生なら、ここから相談申し込みして、良い情報が無いか聞いてみます。

弁護士・司法書士・弁理士・土地家屋調査士・測量士・法務など士業専門の求人サイト。

直接応募求人(求人先との直接メッセージ可・公開求人)とエージェント求人(エージェントによる求人のご紹介・非公開求人)、2つの方法が用意されています。

画像出典:LEGAL JOB BOARD(リーガルジョブボード)

こちらも、修習生向けに絞った検索が可能です。

株式会社MS-Japan(東京証券取引所 市場第一部)が運営する、経理・財務・人事・総務・法務・会計事務所・弁護士・公認会計士・税理士などに特化した転職サポートサービスです。

画像出典:MS-Japan

こちらも、「司法試験合格」で検索できます。

法律事務所はもちろん、企業の法務担当もたくさん出てきます。

最近は企業内弁護士も珍しくないので、「こういう求人もあるんだ」という風に見ておくと、選択肢が増えると思います。

④就職先の評判

めでたく内定を頂いても、「本当にそこに就職して良いのか?」という意味で、「他の弁護士から評判を聞く」というのは必須だと思います。

僕は凄く焦りがあったので、これをしませんでした。

今思えば、相当危ないことをしました…。

あまり嗅ぎ回るのは良くありませんし、評価は人それぞれです。

ただ複数の弁護士が、口を揃えて「やめた方が良い」と言うなら、かなりリスキーだと思って下さい。

就職に焦りを感じている方、断ると申し訳ないと感じる方、いると思います。

ただ、「断る勇気」も大事だと思います。

やはり、自分の身は自分で守る必要があります。

最後に

どれだけ調べても、「入ってみないと分からない」という部分は沢山あります。

どれだけ調べても、「いざ入ってみたら合わなかった」ということは有り得ます。

ただそれは、「調べても意味がない」とは違います。

今やれることをやる、というのが大事だと思います。

そしてどの事務所に入っても、100%の満足は有り得ないと思っています。

恋愛と一緒で、やっぱり不満に思うことは出てきます。

そして本当に「失敗した!」と思えば、転職するのも全然有りです。

就活中も、弁護士になってからも、「視野を広く持つこと」が大事です。

常に選択肢は複数あります。

「これしかない」と思ってしまうと、追い込まれてしまいます。

人生のレールは人それぞれ違いますし、失敗しても未来はあります。

あなたの就活が上手くいくように、陰ながら祈っております!

まとめ

修習生向けに、僕の失敗談も交えながら、就活でオススメしたい「4つの情報収集」についてお話ししました!

焦る方も多いと思いますが、「やるべきこと」を整理して、一歩一歩進んでいって下さい。

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