「行動力が無い人」が知っておくべきこと〜「ぜんぶ、すてれば」に学ぶ行動力のヒント〜

最近読んだ、中野 善壽さんの「ぜんぶ、すてれば」という本に、こういう話がありました。
車にアクセルとブレーキがあるから安全に走れるのと同じように、人間も「進む」と「止まる」をバランスよく使い分けないといけない。
(中略)「これ以上進んだら危険だ」と察したら、迷わずブレーキを踏むのが大事。
(中略)「進みなさい」と「いつでも止まっていい」はセットであると考えてみる。
そのほうが、かえって気軽に挑戦しやすくなりませんか。
今回はこれをヒントに、「行動力を高める方法」についてお話します。
ブレーキがあるからアクセルを踏める!
運転する時、アクセルを踏みますよね。
なぜ僕達は、躊躇なくアクセルを踏めるのか?
それは、ブレーキがあるからです。
「止まりたい時に止まれる」という安心があるから、アクセルを踏むことができます。
ブレーキが無い車なんて、誰もアクセルを踏みませんよね。
「行動」に応用!
多くの人にとって、行動は怖いものです。
怖い理由は色々ありますが、「後戻りできない」と感じることが、一つの理由です。
起業するにしても、会社を辞めるにしても、習い事を始めるにしても、一度行動に移したら、「後戻りできない」と考えてしまうわけです。
だから熟考に熟考を重ねている内に、時間ばかりが過ぎてしまいます。
でも僕達は、行動を止める「ブレーキ」を持っています。
行動した結果、「違った」と思えば止めて良いんです。
過去に戻ることはできませんが、一旦休むことも、進路を変えてアクセルを踏むこともできます。
だからアクセルを踏むこと(行動すること)を、必要以上に恐れる必要はありません。
そして忘れてはいけないのは、誰もが行動するための「アクセル」を持っているということ。
宝くじの当たり券を換金しに行かない人はいないし、気になる異性から誘われたら飛んでいきます。
好きなことなら、問答無用で動けますよね。
「行動力がある人」と聞くと、「何でも行動できる人」に聞こえます。
だけど、そんな万能の行動力を持つ人なんて、見たことありません。
何でも行動できる人はいないし、何も行動できない人もいません。
アクセルは、誰にでもあると知る。
そして、いつでもブレーキを踏んで良いと知る。
これが、行動力を高める一つの方法だと思います。
中野さんも、
「進みなさい」と「いつでも止まっていい」はセットであると考えてみる。
そのほうが、かえって気軽に挑戦しやすくなりませんか。
と書かれています。
ブレーキを踏みやすい環境づくりも大事!
さすがに、道のど真ん中で急ブレーキを掛ければ迷惑を掛けます。
これと同じで、いきなり行動を止めれば迷惑を掛けることもあります。
例えばクライアントから依頼を受けているのに、「気が変わったから止めます」というわけにはいきません。
だから、ブレーキを踏みやすい(行動を止めやすい)環境を作っておくことも大事です。
例えば、いきなり店舗を借りて、内装工事をして、人を雇って、広告費を掛けて、となると止めづらいです。
「やっぱり気が変わった」なんて理由では、なおさら止めづらい。
だから、小さく始めるのはオススメです。
最初から、「こういう状況になったらブレーキを踏む」と決めておくのも良いです。
中野善壽さんの「ぜんぶ、すてれば」という本をヒントに、行動力の高め方についてお話しました!
あなたには、必ずアクセル(行動を始める力)があります。
そして同時に、ブレーキ(行動を止める力)もあります。
ブレーキがあると意識して、ぜひアクセルを踏んでみましょう!