かけた情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め。

先輩弁護士の話
先日、弁護士歴25年になる大先輩と食事をしました。
その方が、こういう話をされていました。
「あの時は、本当にお世話になりました。あれがなければ、今の自分はありません」みたいなことを言われる。
でも、「そんなことしたかなぁ〜」って忘れちゃってるんだよね。
つまり、助けてもらった相手は覚えてるのに、助けた本人は覚えてないわけです。
(助けてもらった相手は覚えてないのに、助けた本人は覚えてるってことは多いと思いますが…)
このお話を聞いて、
かけた情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め。
という言葉を思い出しました。
この言葉を知ったのは、小倉広さんの本。
一時期ハマって、小倉さんの本は10冊ほど読みました。
かけた情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め。
僕は長年、この教えと逆のことをしてました。
つまり、かけた情けを石に刻み、受けた恩は水に流していました。
「自分はこれだけやってあげた」
「あの時こういうことをしてあげた」
頭の中に「かけた情けリスト」を作って、恩返しがあったかチェックするようなイメージ。
まさに、かけた情けを石に刻んでました。
そして恩返しが無いと、「あの人は恩知らずだ!」なんて根に持ってました(器が小さい…)。
それなのに受けた恩は、すぐに水に流してしまってました…。
かけた情けを水に流す方法
ところが次第に、「かけた情けを水に流せること」が増えてきました。
「かけた情けを水に流そう」と意識し過ぎたり、義務に感じると上手くいきません。
自然と水に流すコツは、「かけた情けの数を増やすこと」。
ギブ & テイクではなく、ギブ、ギブ、そしてギブです。
情けの数が増えれば増えるほど、一つ一つの存在感は、良い意味で薄まります。
その結果、一つ一つに対する執着が「自然と」減っていきます。
そうなると、「恩返しがあったか?」なんてチェックすることが激減します。
そして「お礼が無い」とか「礼儀がなってない」とか言わず、執着せず、爽やかにギブを連発できる人のほうが、圧倒的に魅力的です。
以前の僕は、「かけた情けの数」が少なかったんです。
だから、一つ一つに対する執着が強かったんだと思います。
「ひたすらギブする(情けをかける)」と決めると、自然とテイク(恩返し)も増えていきます。
もちろん、自己犠牲でギブをするのではありません。
自分が自然にできるギブ(テイクが返ってきたか気にならないギブ)です。
勤務時代に救われた2冊
本当に学ぶことが多く、心の支えになりました。
※「僕はこうして、苦しい働き方から抜け出した。」は、僕が読んだ時は単行本でしたが、新書版が出てました。
書評連載でも取り上げました!
かなり前ですが、情報誌で書評連載をしていました。
そこで、「会社で働く苦しみをなくすシンプル思考」の書評も書きました。懐かしいです。
まとめ
先輩弁護士の話を聞いて思い出した、「かけた情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め」という言葉をご紹介しました。
どうしても逆をしてしまうことも多いので、いつも心に留めておきたい言葉です!
僕なりの、「かけた情けを水に流す方法」もご紹介しました。