決断しないと、道は開けない【判断と決断の違いとは?】

皆さんは、「判断」と「決断」の違いを考えたことはあるでしょうか?
これを知っておくことで、会社、チーム、そして自分の人生において大切な判断・決断ができ、物事が良い方向に向かうはずです。
「判断」と「決断」の違いとは?
国語的な意味というよりは、僕が世界一好きな著者・千田琢哉さんの「たった2分で、決断できる。」では、次のように説明されています。
判断というのは「論理的に考えて正しいか正しくないか」の選別だ。
論理的に考えたらすべて正解だという選択肢の中から、あえてどれを選ぶのかを決めるのが決断なのだ。
決断の段階になって「正しいか正しくないか」を調べているのはおかしい。
決断はすべて正しいと判断された選択肢しか残っていないはずだ。
この話は、千田さんの本の中で何度も触れられています。
先ほどの本は2012年発売なので、僕は10年前に触れていた考え方。
ところが、全くピンと来ていませんでした…。
ここ1年位で、ようやく「そういうことか!」と腑に落ちました。
多くの場合、唯一絶対の正解はない
先ほどの考え方を、僕なりに整理すると、
- 判断
→調べたり、人に聞いたり、考えたりして、間違った選択肢を捨てる作業 - 決断
→判断の結果残った選択肢の中から、思い切って決める作業
試験問題なら、正解は一つです。
ところが社会では、「正解が無い」「正解は複数ある」ということは日常茶飯事。
むしろ、「調べて、考えれば正解に辿り着ける」という方が少ないでしょう。
ですから、調べて、考えて、「これは無い」という間違った選択肢を捨てた後、複数の正解の中から「これにする!」と選ぶわけです。
この考え方は大事で、つい「正解は一つ」と思って、時間と労力を掛けて探しがち。
だけど、そうではないんですよね。
例えば?
今の会社が嫌な場合、
- 全財産つぎ込んで宝くじを買う
- 人を騙して収入を得る
こういう選択肢を捨てるのが、「判断」。
他方、
- 会社に残る
- 転職する
- 独立する
こういう選択肢は、どれも間違ってはいません。
どの選択肢でも、成功した人はいます。
だからいくら調べて、考えても、唯一絶対の正解にはたどり着けません。
そこで、最後に「決断」するわけです。
なぜ決断できないのか?
色々考えられますが、2つ紹介します。
①唯一絶対の正解に辿り着けると思っている
「時間を掛けたり、やり方を変えれば唯一絶対の正解に辿り着ける」と思っている場合、決断できません。
決断「できない」というよりは、決断「しなければならない」という意識が乏しいのかもしれません。
そして、判断ばかり繰り返している状態。
その結果、いつまでも決断しないまま過ごすか、期限が迫って中途半端に決断せざるを得ないことになります。
②責任を負いたくない
複数の正解から一つ選び、他の選択肢を捨てるのが決断。
ですから、決断すれば異論が出ることもあるでしょう。
結果が思わしくなければ、決断を責められることもあるでしょう。
だから決断を避けて、時間を掛けたり、全員の理解を得ようとします。
だけど経営者やチームのリーダーは、社員やメンバーが調べて、考えて、「判断」して残った選択肢から、「決断」しなければなりません。
その責任を引き受けるのが、経営者やリーダーです。
自分自身に関することは、当然自分が決断しなければなりません。
まとめ
「判断」と「決断」の違いについて、尊敬する著者・千田琢哉さんの考え方を紹介しました!
きちんと意識しないと、判断ばかり繰り返して決断できなかったり、「いつか唯一絶対の正解に辿り着けるはず!」と思ってしまいがち。
会社でも、チームでも、自分の人生でも、この違いを意識してみてください。
この本には、「決断」に関する知恵が満載。
- 物事を決めるのが苦手
- 自分の判断・決断に自信がない
- 決断力をさらに磨きたい
そういう方に、オススメです!