職業や職種の中から本当にやりたいことを探してはいけない!

本当にやりたいことを見つけるために極めて重要なことは、「本当にやりたいことを見つける方法を知ること」です。
「方法」の中には、「こうすると見つかりやすい」というノウハウもあれば、「こうすると見つかりにくい」というノウハウもあります。
今回ご紹介するのは、「こうすると見つかりにくい」という代表的なもの。
それは、「本当にやりたいことを、職業・職種の中から探してはいけない!」ということです。
本当にやりたいことを、職業・職種の中から探してはいけない!
「私のやりたいことって何だろう?」と考えた時、多くの人が「職業・職種」の中から探します。つまり、「私のやりたいことは、職業・職種の中にあるはずだ」と考えるわけです。
そして、営業、事務、看護師、プログラマー、ライター、ミュージシャン、ショップ店員、イラストレーター、ブロガー、弁護士、コーチ、カウンセラー、コンサルタント…etc、
そういった「特定の職業・職種の中から」探します。
でも、それでは見つかりません!
なぜか?
それは、本当にやりたいこと=特定の職業・職種ではないから!
それを知っておかないと、「あれでもない、これでもない」と次々転職したり、途中で挫折しかねません。
なぜ「本当にやりたいこと=特定の職業・職種ではない」と言えるのか?
理由は2つあります。
1.同じ職業・職種でも、その内容は千差万別だから。
2.職業・職種は、今の時代に偶々存在するものだから。
1.同じ職業・職種でも、その内容は千差万別だから。
例えば「事務職」と一口に言っても、
- 何千人も社員がいる外資系企業の事務職から、地方の個人商店の事務職まであります。
- 勤務先が扱っているサービス・商品も全く違います。
- 求められる仕事内容も全く違います。
- 勤務条件・勤務環境も全く違います。
つまり、職業・職種という分類は、物凄く広い範囲を指すんです。その全てがやりたいことの筈がありません。
その証拠に、「じゃあ、事務職だったら何でも良いんですか?」と聞くと、答えは「ノー」でしょう。そして、「あれー、事務職じゃないのかな。じゃあ何なんだろう…」と考え込むわけです。
これは、「私のタイプの異性は、日本人です」と言っているようなもの。「日本人」という分類は、物凄く広い範囲を指しています。「じゃあ、日本人なら誰でも良いんですか?」と聞かれたら、「ノー」でしょう。
一旦まとめましょう。
・そもそも職業・職種という分類自体が、物凄く広い範囲を指している!
・だから、職業・職種という分類で考えても、あなたの心にヒットしないのは当然!
2.職業・職種は、今の時代に偶々存在するものだから。
「本当にやりたいこと=特定の職業・職種ではない」2つ目の理由です。
今世の中にある職業・職種が、この先も存在するとは限りません。最近は、「将来消える仕事」といった話題もよく耳にしますよね。
そもそも職業・職種というのは、「偶々その時代にニーズがあることを、偶々誰かが仕事にしただけ」。自然現象のように、「元々存在したもの・これからも存在するもの」ではありません。
その証拠に、過去に存在した職業・職種が今はなかったり、過去に存在しなかった職業・職種が今はあったりします。
例えば、昔は電話交換手(手動で電話の中継作業を行う仕事)、街灯を点火して回る仕事等があったそうですが、今はありません。
他方、PCやネットが無かった時代には、「HPやパソコンを作る仕事」はありませんでした。
このように、職業・職種というのは、時代によって偶々存在するものに過ぎません。
でも、「本当にやりたいこと」が、偶々存在したり・しなかったりするのは変ですよね。
本当にやりたいことが特定の職業・職種なら、一度見つかっても、その職業・職種が無くならないかビクビクすることになります。
そして、もしあなたの「やりたいこと」が、今この時代に存在しない職業・職種ならば、いくら探しても見つからないことになります。
まとめ
本当にやりたいこと=特定の職業・職種ではありません!
「本当にやりたいこと=特定の職業・職種」と考えている限り、本当にやりたいことは見つかりません。つまり、「解なし」の問いに挑み続けることになります。
では、特定の職業・業種じゃないなら、一体何なのか?それはまた改めて!