BeingとDoingを理解すればやりたいことは格段に見つかりやすくなる!

前回、「本当にやりたいこと」とは、「人や社会に、こういう影響を与える存在でありたいと思えること」だとお話しました。
「本当にやりたいこと」は抽象的なもので、具体的な仕事・活動を指すものではありません。
その「本当にやりたいこと」を実現する手段として、仕事を始めとした活動があります。
これを理解するために、今回は「BeingとDoing」という考え方をご紹介します!これを理解しておくと、非常に頭が整理されます。
Being・Doingとは?
- Beingとは、どう在るかです。心構え、姿勢、意識とも言えるもので、抽象的なものです。
- Doingとは、どうやるか・何をするかです。行動、方法とも言えるもので、具体的なものです。
ある2人の過ごし方。
例えば、次のように考えている人がいたとします。
- Aさん・・・「今日も少しでも成長して、多くの人に喜んでもらおう!将来は好きなことで埋め尽くす人生を送るぞ!」
- Bさん・・・「今日も仕事嫌だな〜。余分な努力はせず最低限のことだけして、週末を楽しみに頑張ろう。」
これは、Being(どう在るか)です。具体的に何をするという話ではなく、抽象的なものですね。要は、「そういう心構えで1日を過ごしてる」という目には見えない話です。
ではこの二人は、1日の中でどんなことをすると思いますか?・・・なんとなく想像つきますよね。
その「具体的な過ごし方(言動)」が、Doing(どうやるか・何をするか)です。
4つのポイント!
①Beingが目的・Doingが手段!
②Beingはあらゆる場面に存在する!
③誰もがBeingを持っている!
④Beingが、全てのDoingを方向付ける!
①Beingが目的・Doingが手段!
順番としては、まずBeing(在り方)があって、それを実現するためにDoing(どうやるか・何をするか)があります。
つまり、Beingが目的、Doingが手段という関係にあります。
例えば、「お客様に喜んで頂く」というBeing(目的)のために、丁寧に連絡をしたり良いサービスを提供するというDoing(手段)があるわけですね。
もちろん、毎回「Beingを実現するためにこれをしている」なんて意識しませんが、人の言動(Doing)は、その先にあるBeingを実現するようになっています。
試しに、自分の言動を振り返ってみて下さい。何をしたか、何を言ったか、その先には必ずあなたのBeingがあります。
②Beingはあらゆる場面に存在する!
Beingは、一個ではありません。
- 1日・1ヶ月・1年の過ごし方
- 人生を通じた生き方
- 人との接し方
- 仕事の捉え方
- お金との付き合い方…etc
このように、あらゆる場面に存在します。
③誰もがBeingを持っている!
Beingに良し悪しはありません。「人に押し付けてでも楽しよう」というのもBeingです。
誰もがBeingを持っています。その証拠に、「どんな心構えで仕事をしていますか?」「人と話す時、どういうことに気をつけてますか?」と聞かれたら、何かしら出るでしょう。それこそがBeingです。
④Beingが、全てのDoingを方向付ける!
これが、今回一番お伝えしたいことです。
ポイント①で挙げたように、Beingが目的・Doingが手段です。
ということは、BeingによってDoingが決まります。旅行の目的地によって、出発日時・方角・交通手段・持ち物が決まるのと同じです。
つまり、「Beingが、全てのDoingを方向付ける」ということです。
磁石に引き寄せられる砂鉄の如く、どんなBeingを持つかによって、日々のあらゆるDoingが決まってしまうんです。
- 「仕事は辛いもので、我慢の代償としてお金をもらうんだ」
というBeingを持てば、最低限の仕事しかしないでしょうし、辛さを紛らわせるような行動を取るでしょう。また、どうせ仕事は辛いんですから、それをどうこうすることもありません。
他方、
- 「仕事は楽しむもので、感謝の報酬としてお金をもらうんだ」
というBeingを持てば、どうすれば仕事を楽しめるかを考え、学び、実際に楽しみながら仕事をするでしょう。
桜の幹から松の枝が生えることがないように、枝葉(Doing)を決めるのは幹(Being)です。
目標が、その日その日を支配する
これは、後藤静香さんの言葉です。
僕の解釈で言えば、「Beingが、その日その日のDoingを方向付ける」ということです。
先程挙げたように、Beingに良し悪しはありません。
ですから、「適当に仕事すれば良いや」というBeingを持てば、全てのDoingはその方向に向かいます。
これは、大きな希望であり、大きな恐怖です。なぜなら、自分がどんなBeingを持つかによって、人生は180度変わってしまうから。
Beingは選べる!
様々なBeingがあり、そのBeing次第でDoingが方向付けられ、日々の過ごし方、ひいては人生までが変わります。
そしてそのBeingは、生まれつきのものではなく、いつでも選び直せるものです。今この瞬間からでも、選び直せます。
積極的に選ぼうとしなければ、人は楽な方に流れますし、環境に影響されます。
「これまでどおりの人生が、この先も続いて欲しい」
一点の曇もなくそう言えるのなら、今まで通りのBeingを選んで下さい。
もしそう言えないのなら、今からBeingを選び直して下さい。
人がどう思うかではありません。自分がどう思うかです。
まとめ
Being(どう在るか)とDoing(どうやるか・何をするか)について詳しく解説しました!
これを理解しておくと、本当にやりたいことを発見・実現する方法がとてもクリアになります。
最後にポイントを復習しましょう。
①Beingが目的・Doingが手段の関係!
②Beingはあらゆる場面に存在する!
③誰もがBeingを持っている!
④Beingが、全てのDoingを方向付ける!