中田英寿さんが日本酒に関わる理由も現役引退した理由もBeingとDoingで説明できる!

中田英寿さんと言えば、超有名な元プロサッカー選手。2006年、若干29歳で引退されました。
引退後は、世界中を旅したり、日本全国を回ったり、伝統工芸に関する活動をしたり、日本酒をプロデュースしたり、色んなことをされています。
「普通の生き方」からかなり外れているので、理解に苦しむ人も多いはずです。
でも、一見バラバラに見える活動、そして現役を引退した理由も、「BeingとDoing」でスッキリ説明できます!
ちょっとだけ前提を。
・Being:在り方。「本当にやりたいこと」もBeingです。
・Doing:どうやるか・何をするか。仕事を始めとした活動はDoingです。
Doingは、あくまでもBeingを実現する手段に過ぎません。一見バラバラに見えるDoingも、一つのBeingにつながっているなら、全て一貫性があります。
中田さんがテレビで語ったこと。
「サッカーを辞めた後に、『なんで旅をしたんだ』『なんで日本を回った』『なんで工芸やっているんだ』『なんで日本酒やっているんだ』『なんで社会貢献やっているんだ』と、たくさんみんな聞くんですね。
それはポイントでしか僕を見ていないから。人生の中で基本的には、僕はブレてないんです。だけどみんなポイントで聞くから、なんでこれをやっているか知らない。
サッカーは『子供のころ好きでやってました』でみんな納得するのに、他のものに関しては理由がない限り認めないんです」
(中略)
「僕は好きだからやったんです。好きだから軽い気持ちではなく追い込んでやった。それはサッカーでもそうだし、旅も『軽い気持ちでは行きません』と。
追い込むから、とにかく(いろんなところへ)行くと。それはすべて共通であって、僕の生きてく上ではなんでも同じこと。
『好きなことは誰よりも一生懸命にやる』ってことしかしていないのにも関わらず、(取り組む)ものが変わると必ずみんな『なんで?』って言うんですよね」(BLOGOSより引用)
中田さんは全くブレていない!
好きなことは誰よりも一生懸命にやる
これが、中田さんのBeingです。
そして、そのBeingを実現するために、つまり、「好きなことは誰よりも一生懸命にやる」という在り方を実現するために、「誰よりも一生懸命に」サッカーをして、旅をして、伝統工芸に関わって、日本酒をプロデュースしているわけです。
だって、サッカーも、旅も、伝統工芸も、日本酒も好きだから。
つまり、
人生の中で基本的には、僕はブレてないんです。
そう、Beingから見れば、全くブレてないんです。
Doingで見るからブレているように見える!
ところが、
『好きなことは誰よりも一生懸命にやる』ってことしかしていないのにも関わらず、(取り組む)ものが変わると必ずみんな『なんで?』って言うんですよね
Doingだけで考える人は、サッカー選手が引退して、解説者やコーチになるのは理解できるんです。なぜなら、「サッカー」というDoingが共通しているから。
ところが、Doingが共通していないと、途端に理解しなくなります。
中には、
- 「生活が苦しいからアレコレ手を出すんだ」
- 「スポンサーから大金をもらってるんだ」
- 「既に金持ちだから道楽でやってるんだ」
そういう見方をする人もいるでしょう。Doingで捉えている人は、そういう理屈を持ってこないと理解できないから。
DoingはあくまでもBeingを実現する手段に過ぎません。Beingを実現できるなら、Doingは何でも良いんです。
だから中田さんは、「より」Beingを実現できるDoingを、その時々で選んでいるだけ。それが偶々サッカーだったこともあれば、日本酒だったこともあれば、旅だったこともあるだけの話です。
中田さんが引退した理由。
怪我が原因とか色々言われてましたが、中田さんが、「楽しめなくなったから辞めた」と答えていたのを見ました(100%本音か分かりませんが)。
これも、Beingから説明がつきます。
中田さんにとってサッカーは、「好きなことは誰よりも一生懸命にやる」というBeingを実現する手段の一つに過ぎなかったわけです。
でも、楽しめなくなった。つまり、サッカーではBeingを実現できなくなった。だから、辞めた。
こう考えると、スッキリ理解できます。
ところが、「Beingに沿って生きる」と考えない人は、「まだ稼げるのに勿体無い」と思うわけです(僕も当時は思ってました)。
あるいは、「仕事は辛いものだ」「歯を食いしばって頑張ることに意味がある」と考えている人は、「遊び半分でやるとは、けしからん!」とか、「最近の若者は我慢が足りない」とか、そういう理屈で片付けるわけです。
僕自身も、コーチング、セミナー、ブログ、色々やってます。
「ブレてる」「何がしたいのか分からない」と言われたこともあります。僕でさえ言われるんですから、中田さんは山ほど言われたんでしょうね・・・。
まとめ
Doingは、あくまでもBeingを実現する手段に過ぎません。
ぜひ、色んなことをやっている人を見て、一見バラバラに見えるDoingの奥にあるBeingを考えてみてください。
一貫したBeingは無くて、単に色んなDoingをやっている人もいるかもしれませんが、それも含めて面白い発見があると思います!
以上、僕なりの解釈でした!