一手間を惜しむのは借金をするのと同じ!

仕事をする上での「一手間」!
仕事をしていると、「やった方が良いけど、やらなくても(今は)問題ないこと」ってありませんか?
例えば、
- 返信用封筒を入れる
- 押印が欲しい箇所に付箋を貼る
- 書き方の見本を入れる
- お願い事項を箇条書きにする
- 送付状を付ける
- 定形の送付状ではなく、相手が分かりやすいように一言添える
- メールに参考資料やURLを添付する
- 開封しやすいように糊付けする
いずれも、基本的にはやらなくても問題ありません。面倒と思うこともあるでしょう。
でも、そういう「一手間」を掛けられる人と、そうでない人がいます。
「一手間を惜しむ」のは、「借金」と同じ!
借金の構造は、こうです。
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1.目先の現金が足りない
2.借金することで、一時的に現金が増える
3.将来、借りた以上の返済が必要(利息が付くため)
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一手間を惜しむ構造は、こうです。
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1.目先の時間が足りない
2.一手間を惜しむことで、一時的に時間が増える(減らさずに済む)
3.将来、惜しんだ以上の時間が必要
[/box]
送付状に一言説明を入れなかったり、メールに参考資料を添付しなかったため、相手から問い合わせが来たり、相手が間違った対処をしたりして、余分な時間が掛かります。
借金の構造と一手間惜しむ構造は、同じです。
一手間を惜しみ続けると、どうなる?
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一手間惜しんだ以上の時間が次々必要になる。
→更に時間不足になる。
→更に一手間を惜しむ(時間の借金をする)
→更に惜しんだ以上の時間が必要になる
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これは、借金が雪だるま式に増える(=借金を返すために借金を繰り返す)のと同じ構造。
結局一手間を惜しむと、大きくなって返ってくるんですよね。
一手間掛けられる人は、信頼も得られる!
一手間を惜しんだ分、相手に余計な時間を取らせます。
余計な時間を取られて、喜ぶ人はいません。一手間を惜しみ続けると、信頼も失うわけです。
前回お話した「一事が万事」の通り、
- いつも一手間を掛けられる人
- いつも一手間を惜しむ人
この2つに分かれます。
「この人と仕事すると、なぜかいつもスムーズに行くな」というのは、いつも一手間を掛けられる人だからです。
「この人と仕事すると、なぜかいつもスムーズに行かないな」というのは、いつも一手間を惜しむ人だからです。
いつも一手間を掛けられる人は、時間の借金も不要で、次々信頼を得ていきます。
実は一手間を掛けるというのは、相手のためであり、自分のためでもあるんですよね。
まとめ
仕事上での「一手間」、つまり、「やった方が良いけど、やらなくても(今は)問題ないこと」についてお話しました。
一手間掛けるのは「面倒だな」と思うこともありますが、その一手間を惜しむことで、余計面倒なことになります。
一手間を掛けるスパイラルに入ると、全て先手を打てます。
一手間を惜しむスパイラルに入ると、全て後手に回ります。
(追伸)
一手間は、「相手のためになること」が大前提。相手が負担・重荷と感じることは逆効果。