「素の自分」と「仕事の自分」を分けるとストレスは減る【先輩弁護士からの学び】

仕事で同僚・クライアント・関係者などと接する中で、
- イライラしてしまう
- すぐ落ち込んでしまう
- 苦手意識を持ってしまう
- 相手に強く当たってしまう
- 価値観や考え方が合わなくて辛い
こういうことは無いでしょうか?
僕自身もこれに悩んでいたところ、尊敬する先輩弁護士のブログから大きな学びをいただきました。
本当にインパクトが大きかったので、その内容と僕なりの理解を紹介いたします。
先輩弁護士のブログ
ポイントをまとめると、
- 仕事上のストレスなどを、まともに受けとめていると、素のままでやっているとイライラするのは当然
- 仕事中は、素のままの自分というよりは、弁護士としての職業を演じている自分というような気持ちでやることでイライラは軽減される
先輩弁護士ご自身、「素の私はものすごい短気であるが、仕事であると気が長くいられる」と書かれています。
ここからは、僕なりの理解や考えを書いていきます。
素の自分ではなく、職業を演じる
素の自分は、
- 怠け者
- せっかち
- 怒りっぽい
- 傷つきやすい
- 口数が少ない
- 好き嫌いが激しい
- 気分の浮き沈みが激しい
こういう方は少なくないでしょう。
でも素のまま仕事をしたら、上手くいかないことも多いはず。
例えば、
- 素の自分は怠け者だからといって、出勤しなかったり、期限や時間を守らないのは問題です
- 素の自分はせっかちだからといって、相手を急かし過ぎると嫌がられます
- 素の自分は怒りっぽいからといって、いちいち怒っていたら仕事になりません
- 口数が少ないからといって、必要な説明をしないのは問題です
- 好き嫌いが激しいからといって、嫌いな人に冷たくしたり、嫌いな仕事に手を抜くのは問題です
そこで先程ポイントで挙げた、「職業を演じている自分」が大事になります。
- 素の自分は怠け者でも、この仕事をしている自分は、ちゃんと出勤して、期限や時間も守る
- 素の自分はせっかちでも、この仕事をしている自分は、相手のペースや事情に配慮して待つ
- 素の自分は怒りっぽいけど、この仕事をしている自分は、いちいち怒らない
- 素の自分は口数が少ないけど、この仕事をしている自分は、必要な説明やコミュニケーションを行う
- 素の自分は好き嫌いが激しいけど、この仕事をしている自分は、嫌いな人や仕事でもちゃんとする
こんなイメージです。
スーツや制服を着たり、バッジを付けることで、「演じるスイッチ」が入る方も多いと思います。
時々、仕事なのに態度の悪い方、声を荒げる方、気分の浮き沈みを表に出す方もいます。
そういう方は、素のままで仕事をしているのかもしれません。
「演じる=嘘を付く」ではない
決して「嘘を付く」ではなく、「相応しい立ち居振る舞いをする」ということ。
例えば、接客業ならタメ口ではなく敬語を使いますが、「敬語を使う=嘘を付く」ではないですよね?
「接客業として相応しい立ち居振る舞い」をしているだけです。
初心者にパソコンを教える講師も、素のままで「なんでこんなことも知らないんだ!」なんてイライラせず、「これをマウスと言います」から教えますよね。
これが、「演じる」ということだと理解しています。
「演じる=ひたすら我慢」ではない
職業を演じるというのは、我慢とは違います。
我慢は、嫌なことを耐えるだけ。
でも職業を演じる目的は、「自分がやりたい仕事を、ストレスを溜めずに続けるため」。
いくらやりたい仕事でも、素の自分だとストレスが溜まります。
そこで、「職業を演じる」ということで軽減します。
例えば接客が嫌で仕方ないのに、職業を演じて我慢するのはNG。
やりたくない仕事を、無理に演じて続ければ心身を壊しかねませんし、幸福度は上がりません。
以前の僕は、「仕事なんだから」「お金をいただいてるから」という風に、ひたすら我慢していました。
でもそれは無理があって、よくストレスを溜めていました。
他方で今は、「自分はこういう仕事をしているんだから、それに相応しい立ち居振る舞いをしよう」と思っています。
それは、自分がやりたい仕事を、ストレスを溜めずに続けるためです。
仕事で、イライラしたり、すぐ落ち込んでしまう自分に悩んでいた時、先輩弁護士のブログに救われました。
素のままの自分ではなく、職業を演じている自分というような気持ちで仕事をする。
そうすることで、ストレスは軽減されるという話です。
決して、自分や相手に嘘を付くとか、ひたすら我慢するという話ではありません。
ぜひ、試してみてください。
世界一好きな著者、千田琢哉さん。