【伝わらないPRの典型例】サービス・商品自体の説明ばかりはNG!
HP制作やコンサルの仕事をしたり、日頃から様々なHPやSNSを見ています。
今回はその経験から、
・サービスや商品をPRしたい方が、抑えておきたい2つのポイント
・やってしまいがちなこと
をご紹介します!
2つのポイント!
1.サービスや商品をPRする際は、「サービスや商品自体」の説明ではなく「効果」を説明しましょう!
2.その「効果」は、ターゲットの自覚症状に合わせましょう!
人が動く理由は2つ!
①快を得るため
(例)お金が手に入る、オシャレになれる、快適になる、楽しめる etc
②不快を避けるため
(例)痛みがなくなる、不便が解消される、コンプレックスがなくなる etc
人が欲しいのは、この快を得られる or 不快を避けられるという「効果(=結果)」です。
できるだけ早く・確実に・安全に・安く・簡単に、その効果を得たいんです。
極論すれば、その「手段」はどうでも良いんです(もちろん例外もあります)。
ですから、これを買えば(利用すれば)、こういう快が得られますよ(不快を避けられますよ)という「効果」をPRする必要があります。
テレビCMでも、「美味しい」「簡単」「楽になった」「○○に効く」といったフレーズをよく耳にします。これが「効果」です。
他に例を出すと、
①これを買えば(利用すれば)、こういう快が得られますというPR
(例)
・この服を着ればオシャレに見えます
・このチョコを食べれば幸せな気分になれます
・このテレビを買えば映画やスポーツを大迫力の画面で見られます
②これを買えば(利用すれば)、こういう不快が避けられますというPR
(例)
・この掃除機を使えば簡単にお掃除できます
・この薬を飲めば花粉症の症状が緩和されます
・この薬を塗ればニキビができづらくなります
やってしまいがちなこと!
ところが、「サービスや商品自体」ばかり説明して、いまいち「効果」が伝わってない、ということが結構あります。
事業者は、サービスや商品にこだわりがあります。
ですから、つい熱弁したくなります。気持ちは、めちゃくちゃ分かります。
でもユーザーが欲しいのは、「効果」です。
まず「その効果が欲しい!」となって、その後に「確実に効果が手に入るの?」「いくらなの?」「どれくらい時間が掛かるの?」といった「サービスや商品自体」の説明が効いてきます。
ですから、まずは「効果」を説明しましょう!
パソコン販売の例
・動画編集がストレス無く行えます
・軽くて薄いので持ち運びに便利です
・ネットを利用する位ならストレス無く動きます
これが「効果」の説明です。
メモリ・CPU・OS・解像度といった「商品自体」の説明をされても、「効果」が分かりません。
※ただし詳しい方にとっては、「商品自体」の説明が「効果」の説明になります。
コーチングの例
・コーチングとは何か?
・コーチングというものが、いかに素晴らしいか
こういったことは「サービスや商品自体」の説明です。
世の中の人は、「コーチングを受けたい」のではありません。
「コーチングを受けたことで得られる効果」が欲しいんです。
ですから、「どんな効果が得られるのか?」ということをPRする必要があります。
「得られる効果」は、自覚症状に合わせる!
ここまで読んで頂ければ、「効果を説明しなきゃいけないんだな!」とご理解頂けたと思います。
ここから、もう一つ大事なことをお伝えします。
その「効果」というのは、ターゲット層に伝わる形で説明しなければなりません。
つまり、「これこそ私が欲しい効果だ!」と伝わる必要があります。
病院の例
病院のHPに、「○○病を治療します」と書いてあるとします。
これは確かに、「効果」を説明しています。
そして自分が○○病だと分かっていれば、「これこそ私が欲しい効果だ!」と分かるのでOK。
しかし、「自分が○○病かどうか分からない」ということも多いでしょう。
その場合は、「得られる効果」が伝わっていません。
ですからここは、○○病の自覚症状を効果として書く必要があります。
例えば
・咳が止まらない方を治療します
・虫刺されのような腫れを治療します
・座るとすぐに腰が痛くなる方を治療します
※実際はもっと自然に書きますが、エッセンスはこんな感じです
コーチングの例
「自分の心と向き合えます」「心の声を聞くことができます」というのは、確かにコーチングの「効果」です。
しかし、「自分の心と向き合えなくて困ってる!」「心の声を聞けなくて困ってる!」という自覚症状はまずありません。
ですから、「やりたいことが見つかります」とか「職場の人間関係が良くなります」といった「効果」をPRする必要があります。
なぜなら、「やりたいことが見つからなくて…」とか「職場の人間関係が悪くて…」という自覚症状と一致するからです。
その結果、「これこそ私が欲しい効果だ!」と思ってもらえます。
1.サービスや商品をPRする際は、「サービスや商品自体」の説明ではなく「効果」を説明しましょう!
2.その「効果」は、ターゲットの自覚症状に合わせましょう!
サービスや商品をPRする際にやってしまいがちなこと、抑えておきたい2つのポイントをご紹介しました!
①「サービスや商品自体」の説明ではなく「効果」を説明すること、②その「効果」はターゲットの自覚症状に合わせることを意識してみて下さい!