弁護士業界でも「移籍(転職)」は珍しくなくなった!?
僕は2007年に弁護士登録した、60期の弁護士です。
丸7年京都市内の法律事務所に勤務し、2015年に独立。
今は弁護士だけでなく、HPや動画制作などを通じて、士業をサポートする仕事もしています。
僕はかれこれ10年以上弁護士を続けてきて、色々と「弁護士業界の変化」を感じます。
その一つが、「移籍(転職)が一般化されつつある」ということです。
以前から移籍はあった
以前は、「何年かイソ弁として修行して、パートナーになるか独立する」というルートが一般的だったように思います。
その中で移籍する場合というのは、
・入った事務所が合わない
・だけど独立するには早い
こういう場合が一つの典型ではないでしょうか。
特に小規模単位会だと、移籍しづらい雰囲気もあったと感じます。
ポジティブな移籍
ところが最近は、「今の事務所が嫌だから」というネガティブな理由ではなく、「より良い事務所に行きたいから」というポジティブな理由の移籍が増えてきたように思います。
例えば、
・特定の分野に力を入れたい
・より広い分野を経験したい
・収入をアップさせたい
・自分に合った働き方をしたい
こういった感じです。
「弁護士になった以上、こういうルートを歩むべき」ではなく、やりたい仕事のために移籍する人もいれば、企業に入る人もいれば、起業する人もいます。
一人一人が自分の理想の人生のために、弁護士という職業を自由にカスタマイズし始めた印象です。
これは個人的には、素晴らしい変化だと思っています。
ビジネス業界だと普通のこと
ただこれって、ビジネス業界だと普通のことなんですよね…。
一昔前は、「良い大学を出て、良い企業に入って、定年まで勤め上げるのが理想の人生」でした。
ところが終身雇用も年功序列も崩れ、キャリアアップのための転職も一般的になりました。
一人一人が自分の人生を設計しなきゃいけないし、自由に設計できるようになったわけです。
そして「その波が、弁護士業界にも遅れてやってきただけ」という印象です。
この波は、東京や大阪といった大都市に始まり、徐々に地方にもやってくる気がします。
「移籍」というカードを持っておく大切さ
こうして「ポジティブな理由の移籍」が増えていくと、従来からあった「ネガティブな理由の移籍」もしやすくなります。
なぜなら、表向きはポジティブかネガティブか分かりませんし、移籍市場自体が活発になれば、移籍先を探しやすくなるからです。
入った事務所と合わないことは、当然あります。
せっかく弁護士になったのに、毎日疲弊して、嫌々仕事をするなんて、もったいないです。
もちろん移籍すれば幸せになれるとは限りませんし、安易に考えるのは良くありません。
だけど「移籍」というカードを持っておくのは、とても大事なことだと思います!
【まとめ】弁護士向け転職(移籍)サイト
僕が感じる「弁護士業界の変化」の一つ、「移籍(転職)が一般化されつつある」ということについてお話ししました。
ネガティブな理由ではなく、ポジティブな理由の移籍が増えることで、より自分に合った弁護士人生を描けると思うので、個人的には非常に良い変化だと思います!