同業者の目が怖くて動けなかった〜その理由と乗り越え方〜

僕は2007年に弁護士登録した、60期の弁護士です。
丸7年京都市内の法律事務所に勤務し、2015年に独立。
今はパラレルワーカーとして、弁護士だけでなく、HP・動画制作・コーチングなどを通じて士業をサポートする仕事もしています。
この連載では、仕事が辛くて仕方なかった新人弁護士時代から、今までの軌跡をまとめています。
過去の僕のような方に届けば、嬉しいです。
前回の振り返り
「小さく始めなさい」という教えに従い、2013年にセミナーや講演活動をスタート。
その後、約4年で約90回のセミナー・講演会を開催しました。
その過程で色んな壁にぶつかりましたが、その一つが「同業者の目が怖い」という壁でした。
今回は、これについてお話しします。
先に言っておくと、具体的に同業者から嫌なことをされたとか、そういうのじゃないです。
ただ僕が、勝手に先回りして怖がって、行動にブレーキを掛けていたんです。
とは言え、「周りの目が気になって動けない」という方は少なくないはずです。
同業者の目が怖い
大前提として、僕は実名発信が怖くて仕方ありませんでした。
一時期は、「匿名で成功する方法」を一生懸命探していたほど。
そしてセミナーや講演を始めた時、気になったのは同業者の目です。
法律セミナーならまだしも、「意識と行動で人生は好転する!」なんて言い出すわけですから、
・笑われるんじゃないか?
・悪口を言われるんじゃないか?
・変なヤツだと思われるんじゃないか?
そんな感じで、とにかく恐怖でした。
「そんなの気にしなくて良い」と思うかもしれませんが、事実、とにかく気になりました。
なぜそんなに怖いのか?
一つは、「孤立する恐怖」です。
各弁護士は独立していますが、やはり横のつながりは大事です。
そのつながりを絶たれる恐怖というのは、かなりありました。
もう一つは、単純に「やりたいことを否定される恐怖」です。
今なら「そういう考え方もあるよね」と思えますが、当時はとても怖かったです。
それで、どうしたか?
セミナーや講演を始めてしばらくは、ブログは匿名で書いて、Facebookの公開範囲を制限して、なんとか同業者に見つからないように頑張ってました。
でもそれは、「多くの人に自分の考えを届けたい!」と言いながら、安全圏で発信しているだけ。
ですから、声が届く範囲は広がりませんでした。
それでセミナーや講演を始めて1年以上経った頃、ブログを実名に変えて、実名のFacebookページを作って、そのうちFacebookも全体公開にしました。
こう書いてしまうとアッサリしてますが、その間、物凄い葛藤がありました。
公開の実名発信に踏み切れば、間もなく同業者に見つかり、恐れていたことが現実になる、という恐怖が大きかったです。
なぜ実名発信に踏み切れたか?
頭では、「公開で実名発信した方が良い」と分かってました。
だけど反面、「違う方法もあるんじゃないか?」という淡い期待もあったんです。
でも色々やった結果、「なんともならない」と分かったんです。
「頭で理解する」だけじゃなく、「腑に落ちた」。
そんな感じです。
だから、公開に踏み切れました。
周囲からどれだけアドバイスされても、結局本人が腑に落ちないと動けないんですよね。
実名発信に変えて、どうなった?
実名発信を始めて、もう7年位経ちます。
結論から言うと、恐れていたことは何一つ現実化しませんでした。
実名発信を始める
→恐れていたことは起きない
→もっと実名発信を続ける・広げる
→やっぱり恐れていたことは起きない
→実名発信に慣れた
こんな感じで今に至ります。
ただこれは、発信の内容や活動内容等によるので、一概に「実名発信しても問題ない」とは考えていません。ケースバイケースです。
なぜ恐れていたことは現実化しなかったのか?
実名発信が珍しくなくなったとか、色んな活動をする弁護士が増えたとか、理由は色々あると思います。
ただ一番の理由は、「僕が思うほど、誰も僕のことを気にしていない」ということ(良い意味です!)
皆さんが、常に動きを気にしている相手って、どれくらいいますか?
多分、ほぼいないですよね。
一時期気になっても、ずーっと気にし続ける相手って、ほぼゼロだと思うんです(ファンとかなら別)。
ですから、たとえ僕がセミナーや講演をしていることを知っても、一時的に気になる程度だと思うんです。
たまーにですが、「色々やってるみたいですね」と言ってくる方もいましたが、別に悪意は感じませんでした(物珍しいという感じ)。
僕の活動というのは、別に悪いことや恥ずかしいことをしているわけじゃないので、知ったところで、「何か変わったことしてるな」くらいの話でしょう。
今の状況
公開の実名発信で、パラレルワーカーであることを公言しています。
士業のサポートを仕事にしているので、むしろ僕の仕事を知って頂く必要があります。
「知られたくない」と息を殺していた頃とは真逆です。
今でも、「弁護士なのに何やってるんだ」と眉をひそめる方もいるかもしれません。
だけど、価値観は人それぞれですし、「そう思われても別にいいか」と割り切れるようになりました。
ただ周りの目を気にしていた当時の僕に対して、「気にしなくて良いよ」と言っても、やはり当時の僕は気にすると思います。
繰り返しになりますが、どれだけ頭で理解しても、本人が腑に落ちないとダメなんだと思います。
初回無料のコーチング
もし「誰かに話を聞いて欲しい」「思考や感情を整理したい」「仕事が辛い」「移籍を考えてる」といった方がいらっしゃいましたら、コーチングもオススメです。
移籍も選択肢の一つ
弁護士自体は嫌じゃないけど、事務所が合わないという方は、移籍もオススメです。
セミナーや講演活動を始めたものの、同業者の目が怖くて仕方ありませんでした。
でも今は、僕の仕事を積極的に知って頂きたいと思っています。
なぜ怖かったのか、そしてどうやって乗り越えたのかについて、お話ししました。
同じような方がいらしたら、参考になれば嬉しいです!