マイペースにこだわると欲しい未来は訪れない
前回、本能が最も欲しがるのは「安心・安全」であり、本能はそれを守るために現状維持しようとする、という話をしました。
現状維持しようとする「本能の囁き」は、実に巧妙に、もっともらしい理由をつけて、あの手この手で「ねぇ、今のままでいようよ」「新しいことなんてやめとこうよ」と言ってきます。
中でも、「マイペース」というワードは曲者です。この言葉をどういう意味で使っているか、ぜひ意識を向けて下さい。
マイペースとは?
マイペースとは、自分のペースを守る、つまり、他人のペースに巻き込まれないということ。しかし、使うべき段階と使うべきではない段階があります。
使うべき段階
僕が使うべきと考えるのは、既に居心地の良い範囲から飛び出して行動している段階です。つまり、結果を急ぐあまりやり過ぎている時や、ちょっと休んだ方が良いなという時に、自分のペースを取り戻すために使います。自分を見失いかけている時とも言えます。
例えるなら、スピードが出すぎている時に、それを抑えるブレーキの役割です。このままアクセルを踏み続けるとオーバーヒートしたり事故を起こしそうな時に、マイペースというブレーキを踏んで調整するわけです。
使うべきではない段階
他方、使うべきではないと考えるのは、まだ行動していない段階。あるいは、行動しているけれど、居心地の良い範囲内でしか行動していない段階です。
この段階で使うマイペースは、現状維持に過ぎません。アクセルを踏む前からブレーキを踏んでいる状態です。
マイペースに固執していた過去の自分!
以前の僕は、本や人からアドバイスをもらっても、「100%理解・納得できないと行動しない」という人間でした。
行動する前に理解できることなど知れています。今ならそれが分かります。
ところが当時の僕は、頭で理解することばかり考えては細かく質問していました。その挙句、「理解できないのだから、この方法ではないのだ」と結論づけて、また別の方法を探して彷徨っていたのです!これが僕のマイペースでした。
これは正に、使うべきではない段階のマイペース、つまり現状維持でした。アクセルを踏んですらいないのに、目一杯ブレーキを踏んでいたわけです!
現在の考え方
「100%理解・納得はできないけど、とにかくやってみる」ということが格段に増えました。とりわけ、自分が「ああなりたい」と思える人の言うことは、無条件とは言わないまでも、できるだけやってみます。
理由は3つあります。
- 「とにかくやってみる」という考え方で小さな成功体験を得られたから。
- 今の自分が100%理解・納得できる方法の中に、欲しい未来を手に入れる方法など無いと分かったから。
- 現状維持は中長期的に見ると後退を意味すると思っているから。
やってみて合わなかったりやり過ぎてしまったら、マイペースという名のブレーキを踏んで調整します。
現状維持を手放す方法
今までと大差ない生き方をすれば、今までと大差ない未来がやって来ます。
今までと違う生き方をすれば、今までと違う未来がやって来ます。
行動していない段階(居心地の良い範囲内での行動も含む。)でマイペースにこだわってしまうと、結局、今と大差ない未来しかやってこないんですよね。「マイペースでいきます」というのは、「今のままで良いです」と言っているのと同じです。今と違う未来は、ここで言うマイペースの外にあります。
あなたの人生ですから、僕がとやかく言う権利はありません。ただ、もし今以上の未来が欲しければ、ブレーキから少し足を離してみませんか?
手始めに、今までなら「マイペースでやります」と反射的に断っていた場面で、一旦その言葉を飲み込んでみましょう!
その上で、自分はどんな未来が欲しいのか?そのために、この機会に飛び込むべきかどうか、心の声に耳を澄ませて下さい。決して、現状維持しようとする「本能の囁き」に耳を貸さないように。
より良い人生を望むなら、相応の「やり方」があります。その「やり方」を知ってほしくて、こうしてブログを書いています。
大切なあなたに、届きますように。